研究例会活動記録
- ■2003年11月~
- ※ドクター敬称略
第142回 |
第142例会・特別講演会報告 日時:令和3年5月9日(日) 場所:リーガロイヤルホテル大阪、WEB開催 講演動画へのリンク |
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特別講演 座長:大阪市開業 阪本貴司先生 演者:東京歯科大学名誉教授 櫻井 薫先生 演題:新たなことへの挑戦、口腔機能低下症保険導入への道 |
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特別講演会講師に、東京歯科大学名誉教授 櫻井 薫先生をお招きし,「新たなことへの挑戦、口腔機能低下症保険導入への道」と題して講演頂きました。櫻井先生は、日本老年歯科学会の元理事長で、口腔機能低下症の病名と、それに基づく口腔機能検査の保険収載について、尽力された先生です。今回は、口腔機能低下症の保険収載に至る背景やその過程、また口腔機能低下症の具体的な検査方法や臨床への応用について、講演いただきました。 今でこそ、歯科医のみならず、医科、そして世間一般にも認知されている、口腔機能低下症という言葉ですが、櫻井先生が日本老年歯科学会理事長に就任された年は、ほとんど認知されていなかったそうです。しかし、先生が受け持たれた1人の患者の義歯治療における経験から、口腔機能検査の必要性を痛感され、老年歯科学会内で、口腔機能低下症を病名にするためのワークショップを立ち上げられました。その後、日本歯科医学会や歯科医師会とも打ち合わせを行い、厚労省に働きかけ、ようやく病名の保険収載にこぎつけたとの事です。また、国に働きかける前段階として、プレスリリース等にも力を入れられ、国民に訴えかける、といったことも盛んに行ったそうです。論文を出すだけでなく、世論を動かさなければならないという点も強調されました。講演では、その過程を余すことなくお話しいただきましたが、先生の大局観と行動力に頭が下がる思いが致しました。 後半では、臨床的な話もされ、口腔機能低下症は、生活習慣病と同じく完治するものではなく、管理するものである。まだ口腔機能検査の保険算定が増加していないのは、考え方の変化が、我々歯科医師も追いついていないからだと指摘されました。そして、口腔機能低下症を測定する、各種装置について、具体的に説明されました。また測定方法のみならず、口腔ケアの方法も含め、患者へ、いかに口腔機能低下症が全身へ影響するという事の情報発信の重要性も話されました。 櫻井先生は、講演を通して、テクニックではなく、ものの考え方が大事であると言うこと、また、ニーズを捉えて、行動することが、何よりも大切であることを訴えられました。 特別講演にふさわしい、大局を踏まえた御講演を頂いた、櫻井先生に改めて感謝申し上げます。 第142回例会・特別講演 櫻井 薫先生(WEB配信) |
会員発表Ⅱ 座長:菅井敏郎先生 演者:大阪市開業 小室 暁先生 演題:上顎臼歯遊離端欠損部へサイナスリフト併用インプラント補綴を行った症例の 12年経過報告 |
Ⅰ目的:
上顎臼歯遊離端欠損部へのインプラント埋入において、上顎洞との垂直的距離が近接している場合、サイナスリフトによって上顎洞底を挙上し、埋入を行うことがある。しかしながら、補綴後長期にわたってその経過を報告している例は少ない。 今回,上下臼歯部の両側遊離端欠損に対し,サイナスリフト併用インプラント補綴を行った症例の12年経過を報告する。 Ⅱ症例の概要: 患者は初診時52才女性,上下顎左右臼歯部欠損による咀嚼障害を主訴に,2003年8月当院を受診した.初診時,上下両側の臼歯はすべて欠損しており義歯も装着されていなかった.咀嚼は前歯部のみで行われ上顎残存歯は咬合性外傷,歯周病により動揺していた. 現病歴は他医院にて上下の可徹床義歯を作成するも違和感が強く使用していなかった.全身的な既往歴は特になかった.上下両側臼歯欠損症による咀嚼障害の診断の下,再度義歯の作成を行ったが,患者は違和感のためインプラント補綴を希望した.各種X線検査とCT検査などから左右上顎臼歯部は解剖学的に垂直的骨量が不足していたため,サイナスリフトによる骨造成手術も併用することとした. 歯周基本治療後,2003年10月,下顎欠損部にTiインプラント(Frialit2,φ3.8mm,長さ11mm)を左右2本ずつ埋入した.同年11,12月,上顎の左右臼歯部に上顎洞底挙上術を施行し,3か月後に右側臼歯部に下顎と同じインプラント(φ3.8mm,長さ11mmX2本,φ4.5mm,長さ13mmX1本)を, 4か月後に左側に(φ3.8mm,長さ11mmX1本,φ3.8mm,長さ15mmX1本)埋入した.2004年10月に二次手術を行いプロビジョナスレストレーションを装着し,咬合や清掃性に問題がないことを確認した後,2005年2月にハイブリッドセラミック冠を装着した. Ⅲ経過: 患者は現在3月ごとにメンテナンスで来院している.上部構造装着後約12年を経過しているが,X線所見において骨吸収は認められず,周囲歯肉の炎症やインプラントの動揺も認めず経過良好である.上顎前歯の動揺も消失し,咬合も安定している. Ⅳ考察および結論: 上下両側臼歯遊離端欠損症例において,サイナスリフト術を併用しインプラントによる補綴治療を行い咬合機能を回復した.12年経過後も、修復された臼歯部のバーティカルストップは維持され,良好に維持されている。また、前歯部の保護という観点からも有効であると思われた. |
会員発表Ⅲ 座長:菅井敏郎先生 演者:箕面市開業 寺嶋宏曜先生 演題:マイクロスコープを用いた低侵襲サイナスリフト |
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サイナスリフトは古くから行われている確立された治療法であるが、患者の身体的負担が大きく、合併症のリスクも少なからず存在する。 そこで、今回は、「マイクロスコープを用いた低侵襲サイナスリフト」と題して、患者の身体的負担軽減を図った2種類の術式(クレスタルアプローチおよびラテラルアプローチ)を、症例を用いて紹介し、これらの術式の有効性をお伝えしたい。 |
会員発表Ⅳ 座長:菅井敏郎先生 演者:堺市開業 白井敏彦先生 演題:サイナスリフトを併用して自家歯牙移植をおこなった1症例 |
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目的:サイナスリフトを併用し,左側上顎大臼歯部に,右側下顎智歯を自家歯牙移植した.また,この移植歯を固定源として矯正治療をおこなっている症例について報告する.
症例の概要:患者は34歳女性.2013年4月17日初診.咀嚼障害と26違和感を主訴に来院した.口腔内所見としては齲蝕が多発,すでに臼歯部欠損が存在し,それを放置したためと思われる咬合平面の乱れが認められた.補綴治療だけでは治療困難と判断し,矯正治療を含めた包括的な治療計画を患者に提案し,了承を得た.26は保存不可能と判断し抜歯した.5ヶ月後,抜歯予定の48を,左側上顎臼歯部にサイナスリフトを併用し自家歯牙移植した.2014年3月,Angle class Ⅰ. Skeletal class 2.div.1の診断にて移植歯を含めて矯正治療を開始し,3年以上経過した現在も矯正中である. 結果:2017年8月現在,移植歯は吸収等認められず機能している. 考察:サイナスリフトを併用した自家歯牙移植の報告はPubMedを検索しても以外と少ない。今回の発表を通してサイナスリフトを併用したインプラントと自家歯牙移植の比較検討も考察してみたい. |
依頼講演Ⅰ 座長:阿保淳一先生 演者:西宮市開業 木村 正先生 演題:サイナスリフト前に知っておくべき画像診断 |
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近年、CBCTがパノラマ装置と一体化した複合機として普及してきた。CT画像は3次元的な構造を把握することができ、インプラント、特にサイナスリフトの術前診断には必要不可欠な検査と認知されている。また、撮像された寸法は正確と考えられており、下顎管や上顎洞底との距離の測定や、経時的なインプラント周囲骨レベルやサイナスリフト後の骨補填材の吸収状態の評価に用いられている。しかし、精度が高いと考えられているCT画像でも輪郭が歪んで撮像されることがある。さらに、CBCT画像から得られた寸法は収縮し、精度とその再現性に疑問の余地が残る。
一方、収縮は補正することで、従来ならサイナスリフトが必要でインプラントを断念していた症例でも適応できる可能性が存在する。安全にサイナスリフトを行うためには、術前に、隔壁など上顎洞内の構造を適切に評価することが必須であり、CT検査以外の画像検査も併用し、実際の状態を総合的に見極める必要がある。そこで、パノラマや、セファロ、単純断層による上顎洞の評価、CT画像との比較も紹介したい。急増するサイナスリフトの医事紛争、画像検査の重要性、耳鼻科からのCT画像がらみの診断書など、医療安全に関わる対応のヒントを提供し、サイナスリフトの画像診断を議論したい。 |
依頼講演Ⅱ 座長:阪本貴司先生 演者:医療法人社団 小林歯科医院 小林文夫先生 演題:Sinus liftの合併症について |
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Sinus liftは1975年Tatiumにより上顎洞側壁から上顎洞底粘膜を拳上した後に骨移植したことにはじまり, 近年上顎洞底拳上術は代表的な骨造成法として確立されてきている.しかしSinus lift はインプラント治療の中でも比較的手術侵襲が大きく上顎洞に関与していることから様々な合併症が引き起こす.
Sinus lift の合併症は出血, 歯肉粘膜裂開, 洞粘膜裂開,隣在歯の損傷, 縫合部裂開,瘻孔, 移植材の喪失, Osteomeatal complex obstruction,合併症に伴って併発する感染拡大から上顎洞炎, 神経損傷, インプラント体の移動, インプラントのインテグレーション不良等が発生する. これらの合併症を引き起こさないためにSinus liftは上顎骨,上顎洞の解剖・生理を理解するとともに術前に上顎洞を中心としたOsteomeatal complex,上顎洞内の疾患,残存歯の上顎洞内への影響等について診断しなければならない.手術手技においても上顎洞と口腔内との確実な交通が遮断された合理的な術式が求められる. 上顎洞内は口腔内とは異なり線毛上皮で被われており, 上顎洞内の線毛上皮は外界からの感染を防御するための強力な機能を果たしている. 上顎洞底挙上術を行うにあたっては,この「自浄能力」を妨げないよう最大限配慮するとともに, 上顎洞底や上顎洞内に感染が生じた場合にはこの自浄能力を妨げない治療を速やかに行う必要がある. 今回はSinus liftの合併症を検証し術前診断のチェックポイント, 合理的な手術手技,臨床医にとって重篤な合併症である感染, 上顎洞炎の診断と適切な処置法について述べる. |
依頼講演Ⅲ 座長:山野総一郎先生生 演者:大阪市開業 大阪口腔インプラント研究会 施設長 阪本貴司先生 演題:当会研修セミナーでのサイナスリフト教育について |
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インプラントの術後の合併症として下顎神経麻痺に次いで多いのが上顎洞関連手術のものである1)。またラテラルウィンドウテクニックによるサイナスリフト手術はインプラント埋入手術の難易度を3段階に分類したSAC分類の中でも最もリスクの高い外科的Complexに分類されている2)。そのためこれら手術を十分な技術と経験を持ってできる専門医は少なく、本術式を学ぶ施術者への教育は我々研修施設に課せられた重要な課題である。
当会の研修セミナーでは2012年度よりサイナスリフト手術を学ぶための模型実習を導入している。今期2017年度まで6期133名が本模型を使用し、サイナスリフト実習を行った。今回その実習模型の概要と、サイナスリフト手術教育における有用性を報告する。 実習模型に必要な要件は解剖形態の類似だけでなく、術中に生じやすい合併症を模型で疑似体験できることである。本模型は解剖学的に本物の骨と類似した上顎洞形態と上顎洞骨壁を有している。また疑似洞粘膜も薄く作成され、模型の洞内壁面に接着されている。このため洞粘膜を剥離する際には、剥離器具を適度な力で正しく骨内壁に沿って使用せねば容易に穿孔する。術中に生じやすい種々合併症が本模型で疑似体験可能である。 実習手順は、切開・剥離・上顎洞側壁のラウンドバーによる開窓・洞粘膜の剥離挙上・インプラントの埋入・縫合の順序としている。 133 名の歯科医が行った本模型を使用した手術実習の結果から、本模型実習に術者の臨床経験がどれぐらい反映されるかも検証した結果、サイナスリフトまたは上顎洞根本手術経験者は模型実習でも成功率が有意に高いことが明らかとなった。 本模型を使ったサイナスリフト実習は実習生の臨床経験の有無を反映した結果が期待でき、サイナスリフトの臨床術式の手技を学ぶのに有用と考えられる。 |
招待講演
座長:久保茂正先生 演者:東京医科歯科大学歯学部附属病院インプラント外来 臨床教授 医療法人社団UC会銀座UCデンタルインプラントセンター 所長 菅井敏郎先生 演題:サイナスリフトをより安全に行うために |
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昨今の歯科インプラント治療の普及に伴い、医療トラブルが増加していることは周知の事実である。日本顎顔面インプラント学会の「インプラント手術関連の重篤な医療トラブル」調査報告によると、第一回目(2009~2011年末)の集計では神経損傷が最も多かったが、新たな集計(20012~2014年末)では上顎洞炎が最も多く(21.1%)、次いで下歯槽神経損傷(18.9%)、上顎洞内インプラント迷入(18.6%)の順であった。上顎洞炎と上顎洞内インプラント迷入の多くは、歯槽頂アプローチを含むサイナスリフトに関連しており、トラブルの原因として術者が十分な知識とスキルを習得しないまま安易に手術を行うことが懸念されている。
周知のように、広義のサイナスリフトには、側方アプローチ(ラテラルウインドウテクニック)と歯槽頂アプローチ(ソケットリフト)が含まれる。側方アプローチは、手術侵襲がやや大きい欠点があるものの、インプラントが初期固定を得るための骨がない場合でも適用可能であり、明視下に必要十分な上顎洞粘膜の剥離挙上を行える。歯槽頂アプローチは、低侵襲という利点がある反面、インプラントが初期固定を得るための骨がなければ適用できないこと、盲目的手術であるためインプラント迷入や上顎洞粘膜損傷、出血などに対応できないという欠点がある。歯槽頂アプローチの方が技術的に容易であるとの点から、側方アプローチを習得せずに歯槽頂アプローチを行う歯科医師もいるが、習得の順序としては明視下に行えトラブルに対応しやすい側方アプローチから習得すべきであることはいうまでもない。 演者は1989年よりサイナスリフトの臨床に携わってきたが、今回の講演では自身の四半世紀に渡る経験から、長期経過症例の供覧、サイナスリフトのトラブルとその対応・回避法、サイナスリフトをより安全に行うためのポイントに関して解説する。 120名超える大阪国際会議場12階特別会議室 懇親会も大いに盛り上がりました 12階特別会議室 ホワイエにて |
招待講演2 座長:藤本佳之先生 演者:大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能再建学講座 クラウンブリッジ補綴学分野 中野 環先生 演題:審美領域におけるインプラント治療 -前歯部インプラント治療における硬・軟組織の経時変化 |
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大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能再建学講座クラウンブリッジ補綴学分野の中野 環先生に審美領域におけるインプラント治療をテーマに講演頂きました。 上顎前歯部インプラント治療において審美的に安定した長期予後を得るためには、様々な外科および補綴的な配慮が必要となります。自身の症例を供覧し、それに関連した国内外の論文や報告例と比較し、文献に記載された内容の信憑性や論文の読み方なども交えて抜歯即時埋入についてまとめられました。そして中野先生の講座で研究されている上顎前歯部欠損後の骨の吸収変化、そして海外ではほとんど研究されていない軟組織の変化など、最新の研究結果も報告されました。またプラットホームスイッチングインプラントのアバットメントの連結部の様式、埋入時期、埋入深度、骨と軟組織の増生処置が予後に及ぼす影響、上部構造そのものの形態についても考察されました。 CTを使用した軟組織や硬組織の経過を詳細に分析する研究は、大学ならではと思われます。結果として、即時埋入でも待機埋入でも結果に差がなく、硬組織よりも軟組織の増生の方が頬側骨の吸収を防ぐ要因となり得るなど、臨床家として大変興味深い講演会でした。 |
招待講演3 座長:木村 正先生 演者:徳兵庫医科大学歯科口腔外科学講座 高岡一樹先生 演題:骨代謝に影響する疾患・薬剤とインプラント治療 |
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兵庫医科大学歯科口腔外科学講座の高岡一樹先生には、骨代謝に影響する疾患・薬剤とインプラント治療と題して講演頂きました。兵庫医科大学において、形成外科などとも連携しつつ、有病者の外科治療、またインプラント治療にも従事される、医科歯科連携の最前線で活躍される先生です。 まず近年の外科外来の傾向として、骨折などの外傷は減り、代わりに高齢化に伴う多岐にわたる障害が増加しており、そのため、インプラント治療時にも全身的なリスクファクターを考慮すべきケースが増加していることを指摘されました。今回は、ご専門である、骨代謝異常についてお話しいただきました。骨粗鬆症,糖尿病,腎不全などの疾患や,ステロイド薬やビスフォスフォネートなどの薬剤は骨代謝に影響してインプラント治療に対するリスク因子になりえます.まず、糖尿病、腎不全が、どのように骨代謝に影響を及ぼすのか、その機序をわかりやすくご講義いただきました。その上で、ビスフォスフォネートなどの骨吸収抑制剤の副作用の一つであるARONJについて、詳しく講演いただきました。インプラント治療においてのリスクファクターは、インプラント埋入手術,不適合義歯,インプラント周囲炎であると述べられましたが、術後の感染防止、メインテナンスの重要性を強調されていたことが印象に残りました。 第127回例会 大阪国際会議場12F会議室 例会は毎回100名を越えて満席です。 例会開始前に平成29年、30年度新役員が紹介されました。 |
第105回 | 第105回研究例会報告 日時:平成24年2月26日(日) 場所:大阪国際会議場 |
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招待講演 座長:山野総一郎先生 講師:三橋 純先生 東京都開業 演題:顕微鏡で何が見え、何を見せられるか |
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三橋 純先生をお招きし、顕微鏡を使用した歯科治療について講演頂きました。 一度でも顕微鏡で口腔内を覗いたことのある歯科医師は、別世界ともいうべき明瞭な視野が広がる感動を覚える。それにも関わらず、多くの歯科医は顕微鏡の導入に踏み切らない。 ほとんどの情報を視覚から得る歯科医療において、視覚を強化することは、治療の質向上に直結することが明らかであるのになぜだろうか。 よく見えることで治療時間も長くなるため、保険診療が基本の日本の歯科医療現場には普及しずらい事が理由として考えられる。導入しても実際は使わない先生が多いのもこれらの理由である。 臨床用実態顕微鏡は歯科医療に二つの革新をもたらした。 一つは”見えなかったものを見えるようにしたこと”、二つ目は”見せられなかったものを見せられるようにしたこと”である。 講演では、顕微鏡を使うことで、肉眼では見つけられなかったカリエスやマイクロクラックなどが見つけられること、また今までは原因がわからなかった、疾患の診断も可能になることをビデオを供覧しながら説明されました。 CR充填、再根管治療、窩洞形成から抜歯まで、開業医であれば誰もが日常的に行う治療も顕微鏡を使うことで、その精度と完成度が高まることを自身の症例から証明されました。 顕微鏡は治療技術の向上だけでなく、今まで見せられなかったものを患者に見せられるようになったことによって、自費診療導入へも理解を得やすくなると述べられました。 最後に、顕微鏡で治療できる時代に、現役歯科医である我々は本当に幸せである。やがて来る顕微鏡治療が当たり前の時代に向けて喜びを感じて治療ができるように、ぜひ顕微鏡を導入し、明るい未来を感じて欲しいと締めくくられました。 顕微鏡を使った先生の診療技術も素晴らしいと感じましたが、先生の歯科治療に対する、そして患者に対する考え方に共感したのは私だけではないと思います。 |
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会員発表 座長:山野総一郎先生 発表者:白井敏彦先生 堺市開業 演題:実体顕微鏡による感染根管治療について マイクロスコープを臨床に取り入れて9年目になる白井先生に、実体顕微鏡による感染根管治療について発表頂きました。自身の診療所の立地条件や患者数なども考慮し、現在どのような症例に顕微鏡を使用しているのかを話されました。根管治療を中心に臨床例を供覧いただき、歯根端切除術の術式や最近の考え方などもビデオで説明されました。どの症例も仕上がりの優れた症例ばかりでした。 また自身が苦労した臨床症例なども提示いただき、顕微鏡が身近に感じられるわかりやすい発表でした。 |
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会員発表 座長:山野総一郎先生 発表者:高田光彦先生 神戸市開業 演題:拡大治療について 拡大治療について”の演題でCR充填を中心に発表頂きました。 マイクロスコープと高倍率拡大鏡をどのように使い分けているのかを自身の臨床から話されました。審美的要求が高い前歯部のCR充填では、マイクロスコープよりも高倍率の拡大鏡の方がライトの入射角度で、色調合わせが容易であることなども説明されました。 また臼歯部2級窩洞へのポーセレンインレー症例やCR充填の際の隣接部コンタクト部への遮蔽方法についても自身が考案されたテクニックを紹介されました。 |
第104回 | 第104回研究例会報告 日時:平成23年11月13日(日) 場所:大阪国際会議場 |
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招待講演 座長:山田屋孝太郎先生 講師:高 永和先生 大阪市開業 演題:金属アレルギーをちゃんと考える |
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高 永和先生をお招きして「金属アレルギーをちゃんと考える」と題して講演頂きました。 私も講演をお聞きして、初めてすべての歯科材料はチタンも含めて、金属アレルギーを起こす可能性がある事を知りました。そして歯科金属アレルギーは口腔内で溶解した「金属イオンアレルギー」であることも教えて頂きました。 歯科金属アレルギーの治療の現状は、整備されたガイドラインは未だなく、さまざまな治療方法が提示されているが、それらはエビデンスに乏しく不適切な方法も多く、先頭に立つべき各大学の歯科金属アレルギー外来もその情報発信の役割を十分に果たせていない現状です。 金属アレルギーを診断する基本的な検査にはパッチテスト(PTやリンパ球幼若化試験(LST)がありますが、歯科医院で診察する前に皮膚科など専門医を受診してもらい、そこでで改善しない事を確認してから行う必要があります。歯科金属アレルギーは、口腔内の金属が原因であるにもかかわらず、その症状は口腔内には発症せず、口腔内から遠隔の皮膚に発症することがきわめて多いのが特徴です。その事もよく知っておく必要があります。 高先生は歯科金属アレルギーの治療のフローチャートを作成し、各方面で執筆、報告されています。今回の講演では多くの症例と具体的な治療の流れを説明頂く中で、それらのフローチャートでは記載できない治療の“勘どころ”や“注意すべきポイント”を教えて頂きました。対象金属を口腔内から除去することで、一時的な悪化症状を呈するが、それはまさに歯科金属アレルギーと判定できる決め手となる事など、我々には初めて知る事ばかりでした。 講演の最後に、歯科金属アレルギーの問題をこのまま我々歯科医が放置すれば、「歯科金属アレルギーは歯科医がつくったもの」との誹りを免れないとの言葉は大変重く、会員の胸に突き刺さりました。大変有意義な講演会でした。 |
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会員発表 座長:白井敏彦先生 発表者:西川和章先生 大阪市開業 演題:マイクロスコープの基礎と臨床 会員発表では、会員の西川和章先生が「マイクロスコープの基礎と臨床」というテーマで発表されました。自身の医院での治療にマイクロスコープを取り入れている利点を症例を呈示しながら発表されました。また、マイクロスコープをこれから導入することを考えている会員向けにもマイクロスコープの基礎的な構造や各種機種の違いなども説明頂きました。 マイクロスコープの普及は今後も広まると思います。今後導入する先生が増えると思いますが、マイクロスコープは術野をより明示することができ、より高度な治療を目指す事はできますが、治療技術がそれで向上するものではないという事を知っておいて頂きたいと思います。 |
第103回 | 第103回研究例会報告 日時:平成23年9月4日(日) 場所:新梅田研修センター 4F会議室 |
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招待講演 座長:阪本貴司先生 講師:細川隆司先生 九州歯科大学歯学部 口腔再建リハビリテーション学分野教授 演題:インプラント治療を行う前に重要なこと、変わりつつある歯科医療の方向性を探る |
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細川隆司先生を北九州市からお招きしました。台風の影響で交通機関も一部ストップし、 天候も悪い中、当会の招待講演に足を運んで頂きました。 細川先生は、当会の大阪口腔インプラント研修セミナーの講師でもあります。 今回は 「インプラント治療を行う前に重要なこと、変わりつつある歯科医療の方向性を探る」 というテーマで講演頂きました。インプラント治療は一旦始めると後戻りが出来ません。そのため 患者さんとトラブルにならないように、治療を開始する前に必要な検査や注意すべきポイントを 臨床例から、わかりやすく説明いただきました。また、2006年度以降、人口減少時代を迎えた 日本における今後の歯科医療が目指す方向性についても話していただきました。 大学病院に来院されるインプラント患者が、ここ10年で大きく変り、今までのように 「術者が最良と考えるインプラント治療」が必ずしも正当化される時代ではなく、「患者が満足する 治療」、すなわち患者のQOLを考慮した「患者主導型」のコンセプトが重要であると話されました。 そして「患者主導型」の中心をなすトレンドが、治療期間の短縮と大がかりな骨造成外科手術の 回避であること、そのための即時荷重の術式が、今後は重要視されること、その一方で、即時荷重の 臨床ガイドラインはまだ確立されているとは言い難く、慎重に進めなければならないことを自身の研究 データを交えて説明いただきました。 即時荷重については、臨床研究が少ない面もあり、会員からも多くの質問が飛び出しました。 即時埋入に適した骨の診断方法、初期固定の評価基準、適用するインプラントの本数やサイズなど 一つ一つの質問に対しても丁寧にお答え頂きました。 当研究会の特徴でもある活発な議論が交わされ、細川先生にも、エキサイティングで楽しかったですと 言って頂きました。細川先生の人柄にも多くの会員が感銘させられた講演会でした。 |
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会員発表 座長:阪本貴司先生 発表者:高田 剛先生 演題:下顎両側臼歯遊離端欠損部にインプラント治療を行った1症例 会員発表では、高田 剛先生が”下顎下顎両側臼歯遊離端欠損部にインプラント治療を行った1症例”について症例報告 をされました。公益社団法人 日本口腔インプラント学会の認証医取得のためにケースプレゼンテーション試験に提出される 症例でもあり、試験のアドバイスをも兼ねた厳しい質問もあり、意義のある発表、そして試験準備ともなりました。 例会の最後には施設長の阪本貴司先生から公益社団法人 日本口腔インプラント学会専門医制度の更新の 変更点などが説明されました。 |
第102回 | 第102回研究例会・特別講演会報告 日時:平成23年5月22日(日) 場所:大阪国際会議場 12F 特別会議室 |
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招待講演 座長:佐藤文夫先生 講師:堀内克啓先生 大阪大学歯学部臨床教授 中谷歯科医院院長 演題:骨造成とサイナスリフトを成功させるための基礎知識と術式のポイント |
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大阪大学歯学部臨床教授の堀内克啓先生に”骨造成とサイナスリフトを成功させるための基礎知識と術式のポイント”をテーマに講演いただきました。 講演の前半部では、骨造成の基本となるブロック骨による骨移植や歯槽骨延長術についての基礎知識と術式のポイントについて、部位別および欠損様式別による歯槽堤造成術のガイドラインを提示し、どのような症例にはどの術式を単独あるいは併用するのが最適であるかを、また併用する場合はどの順番で行うのがよいかを、自験例を供覧しながら解説していただきました。 また手術ビデオも多数供覧いただき、外科手術の基本となる切開、剥離、止血から減張切開、縫合まで使用器具の選択も含め詳しく解説頂きました。 後半部では、サイナスリフトの術式の基礎から症例の診断と術式の選択について解説頂きました。 特に側壁開窓の際の上顎洞粘膜のPerforationへの対応について破損の大きさによって各種の対応方法を示して頂きました。 かなり熟練した口腔外科医であっても、多様な要因により症例の約20%で上顎洞粘膜Perforationが起こると言われていますが、それらは隔壁部や難症例で高度な術式を併用した際に起こることであり、単純に側壁を開窓中に洞粘膜を破るような未熟な技術であればサイナスリフトをすべきでないとの考え方には、共感しました。 それだけサイナスリフトや歯槽堤造成術は難しい処置であり、そのために基本手技をしっかりと学ぶべきであると考えています。 骨造成術は、インプラント治療を行う臨床医にとってとても感心の高いテーマであり、当日は150名分準備した会場もほぼ満席となりました。 本研究会も若手の先生が増えてきました。 そのような中で外科術式の基礎について聴講できたことは大変有意義な講演会であったと思います。 |
第101回 | 第101回例会報告 日時:平成23年2月20日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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招待講演 座長:山田屋孝太郎先生 講師:医療法人寿会 富永病院 神経内科部長、頭痛センター長、竹島多賀夫先生 演題:片頭痛、群発頭痛、三叉神経自律神経性頭痛 歯科領域の先生方に知って頂きたい新しい一次性頭痛の考え |
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招待講演に、富永病院の神経内科部長、頭痛センター長の竹島多賀夫先生をお招きしました。 我々歯科医の日常臨床において原因不明の疼痛に出くわすことがあります。 いろいろな検査をしても歯科領域に原因が見あたらなく、患者への説明に苦慮することもあります。 実際口腔内にいろいろな症状が表れ、歯に痛みを覚える頭痛もあります。 今回、竹島先生の講演では、そのような歯や口腔内に症状が現れる頭痛について解説いただきました。 頭痛の分類も1962年に米国NIHのAdhoc委員会で作成された頭痛分類から、1988年の国際頭痛分類と診断基準、2004年の国際頭痛分類第二版(ICHD-II)と改訂されており、現在ICHD-IIIに向けて国際的な作業チームが結成されているとのことです。 顎関節症が原因と考えられる頭痛や口腔内にプレートを装着することで治癒する疼痛など頭痛との関連を疑う歯科領域の疾患も多くあると思われますが、現在の所はエビデンスが不足しているため頭痛学会での分類や症状には組み込まれていないようです。 今後は歯科医とも連携し、口腔内に出現する症状についてさらに診断や分類がなされるべきと話されました。 今後の臨床において有用な話を聞くことができました。 |
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教育講演 座長:佐藤 文夫先生 講師:木村 正先生 演題:臨床医が見落としやすいCT画像の盲点 |
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CTの普及には目覚ましいものがあります。 今後もますます広まることが確実ですが、すべての画像診断がCTで可能と考えるような傾向もあるように思います。 今回の講師の木村正先生は、CTが広まりだした10数年前から、現在のCT画像の問題点を指摘してこられた数少ない放射線科の先生です。 CTは画像診断のひとつの装置であり、デンタルエックス線写真やパノラマエックス線写真などの昔からある画像診断や他の臨床検査と併用して用いる事が大切です。 講演では、多くの臨床医が勘違いしているCT画像の読み方を臨床症例のさまざまな画像から説明いただきました。 また撮影された生のデータから、CT画像がどのように構築されているのか、その基本的なしくみや機種による特徴も解説いただきました。 実際には存在するインプラントの周囲骨がデジタルエックス線写真では吸収像のように見える理由や複数のインプラント体の間の骨がCT画像で吸収して見えることなど、目から鱗の話をたくさん聞くことが出来ました。 会員の先生も日常の臨床に直結する身近な話題だけに、質問も数多く飛び出し、第2弾の講演を期待するような熱気の中で講演を終えました。 |
第100回 | 第100回例会(25周年記念例会)・第10回日韓学術交流会 日時:平成22年11月7日(日) 場所:大阪国際会議場12F |
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当会が発足して25年を迎え、第100回例会(25周年記念例会)が第10回日韓学術交流会と合わせて開催されました。 25周年・第100回記念例会と第10回日韓学術交流会が開催されました “インプラントと天然歯との長期安定を求めて”をテーマに日本と韓国から6名の先生が発表されました。 日韓の同時通訳ブースも設置され、講演内容はすべて3名の通訳者から専用のレシーバーにて会場の先生に配信されました。 まずインプラントの立場から阪本貴司先生が自院のインプラント補綴後の近接天然歯の喪失状況を8年間に渡って統計的に検討した結果を報告されました。 またKim, Tae Young先生もインプラントの立場からアバットメントとフィクスチャー接合部の様式からそれぞれのインプラントの特徴を臨床的に比較検討した結果を発表されました。 補綴の立場からは、勝喜久先生が安定した咬合を妨げる原因は大きく分けて炎症と咬合であり、炎症の抑制と咬合の安定こそが歯科治療の根幹をなすものであるという考えを話されました。 そして材料・形態・操作術などチェアーサイドとラボサイドにおける多くの考慮すべき点が挙げて、咬合の安定を得るためにどういう点に注意をして臨床を進めればよいのか、それらの指標について発表されました。 Park, Won Hee先生も補綴の立場からインプラント支台のデンチャーやインプラントの残存率などについての研究成果を発表されました。 歯周病の立場からは高田勝彦先生が天然歯を保護するための考え方について症例や病理組織像などを提示し説明されました。 Kim, Hyoun Chull先生は、最新のレーザー治療が機械的スケーリングおよびルートプレーニングの代替法として有効な治療となりえることなどを中心に話をされました。 日韓の講演者、左から阪本貴司先生、Kim, Tae Young 先生、勝 喜久先生、 Park, Won Hee、高田勝彦先生、Kim, Hyoun Chull先生 講演後は6名の先生が登壇し、コーディネーターの山野総一郎先生の進行によってシンポジウムが行われました。講演者と会場の先生との激しい議論が当会の特徴でありますが、1時間のシンポジウムも時間がオーバーするほど議論が途絶えず、白熱した有意義なディスカッションが行われました。 コーディネーターの山野総一郎先生 インプラントおよび天然歯の咬合、周囲組織の状態、レーザー治療効果、パラファンクションやナイトガードの有効性など、さまざまな疑問が議題になりました。 我々臨床歯科医にとって日々進歩する技術や材料は無視できません。 今回のディスカッションでも、まだまだ解決できない疑問が多く残りました。 これらを次の課題として、今後も研究と探求を続けて行かねばなりません。 そして、インプラントや天然歯が長期に渡って安定することが、患者さんの真の満足につながらなければなりません。 |
第99回 | 日時:平成22年9月5日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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招待講演 座長:佐藤 文夫先生 講師:大阪歯科大学歯科麻酔学教室 教授 小谷順一郎先生 演題:口腔インプラント手術と全身管理 |
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招待講演には大阪歯科大学歯科麻酔学教室の小谷順一郎教授をお招きしました。 小谷先生は、日本口腔インプラント学会認定の研修施設である 大阪口腔インプラント研修セミナーの講師も務めて頂き、専門医を目指す受講生の指導も行って頂いています。 今回は我々開業医がインプラント手術を行う際の考え方、また日頃の疑問点を中心に話して頂きました。 まず、難抜歯や抜髄処置と違ってインプラント埋入手術が特異的な処置であること、そしてインプラント手術は骨に対する外科処置である”という認識を持って欲しいと述べられました。 骨を切削する際には、患者さんは意識をしていないが、実は大きな負荷が加わっていること、そのために他の歯科処置と違って術中に鎮静法を行うことが大変有効である事を説明されました。 また、鎮静に使用するモニターについて、血圧、SpO2、心電図などのデータの意味や読むポイントについてもわかりやすく解説頂きました。 数多くのインプラント手術を現場で管理されている経験から、大学的な大まかな話ではなく、臨床現場をよく知っておられる麻酔医として、適切な手術時間や使用する麻酔量、術中の気道の確保など具体的な話を聞かせて頂きました。 講演後の質問の多さからも、術中の管理への感心と全身管理の重要度が高いことを痛感させられました。 |
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教育講演 座長:山野総一郎先生 講師:大阪市 開業 阪本貴司先生 演題:インプラント周囲炎とリカバリー |
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教育講演には会員の阪本貴司先生に”インプラント周囲炎とリカバリー”について講演頂きました。 講演では当会で行った「症例検討シンポジウム」で提示された過去の症例について先生が治療された経過も含めてお話頂きました。 提示症例は5年前の平成17年の「第1回症例検討シンポジウム」と平成21年の「第4回症例検討シンポジウム」の症例について供覧頂きました。 講演ではインプラント治療後のメインテナンス時に行う検査としてエックス線検査、動揺、排膿などの診査に加えてプローべによるBOPとPPDの検査の意義と重要性について話されました。 またインプラント周囲炎によって汚染されたインプラント体へのβ-TCP溶射によるエアーアブレーション処理の実際の手術ビデオなどを供覧頂きました。 インプラント周囲炎の処置はそのインプラントが術後10年未満、10年以上経過、20年以上経過によって対処や患者さんへの説明も変わってくること、患者さんの環境や年齢なども考慮して撤去やデブライドメンドなどの処置を考える必要があると述べられました。 若い先生が増えた当研究会ですが、当会の例会らしい皆でディスカッションし、共に学ぶという雰囲気の講演会であったと思います。 |
第98回 | 日時:平成22年5月23日(日) 場所:大阪国際会議場 |
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特別講演 座長:佐藤 文夫先生 講師:船登彰芳先生 5-D Japanファウンダー 石川県金沢市開業 石川知弘先生 5-D Japanファウンダー 静岡県浜松市開業 演題:4D Concept Implant Therapy |
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船登彰芳先生と石川知弘先生に講演いただきました。両先生は開業医であると共に、スタディグループ5-D Japanのファウンダー(創設者)でもあります。 講演では審美的インプラント治療において、それらの審美性を獲得するためには、健全な天然歯周囲と遜色のない組織をインプラント上部構造周囲に温存もしくは再建することの必要性を述べられました。 特に重要視されているのは、初診からメインテナンスの一連の治療のなかで、適切なタイミングで適切な処置を行うことであり、この概念を従来から提唱されている3Dimensional Implant PlacementにTiming を加えて4D Concept Implant Therapyと総称し、単独歯欠損のみならず、組織の再建を必要とする多数歯欠損においても審美性を獲得することを目標として治療を進められていました。 4時間の長い講演と満員の会場の熱気で、外の大雨の荒れた天気を忘れるような 充実した講演会でした。両先生のすばらしい臨床例にも驚きの連続でした。 講演後の懇親会にも忙しい中、出席いただきました。 帰りの列車のぎりぎりの時刻まで会員との懇親や質疑に答えていただき、両先生のお人柄にも感嘆いたしました。 会員にとって大変意義のある講演会でありました。 |
第97回 | 日時:平成22年2月21日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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招待講演 座長:高田勝彦先生 講師:信籐孝博先生 医療法人 のぶとう歯科医院 理事長 日本歯周病学会認定指導医、評議員 演題:インプラント治療のためのBlood Supply |
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講師の信籐孝博先生は臨床医であるとともに、大学の歯周病科で歯周組織の血液供給について様々な実験と研究をされた異色な経歴をお持ちの先生です。 講演では臨床におけるGBRや抜歯即時埋入、歯肉遊離組織移植などの術式の説明と共に、動物実験の研究結果からそれらの術式の治癒課程において血液の供給がどのように進行しているのかを話されました。 アクリル樹脂を動物の血管に流し込み、硬化後に走査電子顕微鏡にて観察した動物実験の様々な組織像を供覧されました。 臨床現場のの疑問からスタートし、その疑問を基礎実験から検証し、その結果を臨床に生かすという、我々臨床医にとっては、大変うらやましく理想的な研究を進めてこられたと思いました。 自身の体験から率直に語って頂いた臨床手技や研究結果は会員にとって大変有意義な講演でありました。 |
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第4回症例検討シンポジウム 座 長:長田卓央先生 症例提示:阪本貴司先生 シンポジスト:英保 裕和先生 シンポジスト:山野総一郎先生 |
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症例検討シンポジウムは提示症例に対して、シンポジストが診断し”私だったらこのように治療する”という治療計画を発表して、聴講している会員と共にディスカッションする当会でも好評を得ている例会企画です。 治療計画は担当する歯科医の数だけ存在します。治療計画に正解はありません。 しかし、自身が進めた治療計画がどのような診断と基準の下に判断されたかは、説明できなければなりません。 今回は”インプラント周囲炎”症例を中心に、当会でも臨床経験20年を超える英保裕和先生と山野総一郎先生にシンポジストとして発表頂きました。 症例呈示は臨床経験豊富な阪本貴司先生にお願いしました。 周囲炎に侵されたインプラントの診断と事後処置、また骨が不足している上顎臼歯部へのインプラント埋入、オーバーデンチャーの選択、天然歯との連結など様々な議論が展開しました。 参加した会員先生には、有意義でさまざまな治療方針が聞けたのではないかと思います。 |
第96回 | 日時:平成21年11月8日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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招待講演 座長:久保茂正先生 講師:若松陽子先生 弁護士・関西大学法務研究科教授 演題:最近のインプラント訴訟の現状と紛争予防 |
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最近のインプラント訴訟の現状と紛争予防について、弁護士で関西大学法務研究科の教授であります若松陽子先生に講演頂きました。 さまざまな医療訴訟の具体例から法律の改正点、歯科医療における医療紛争の特徴などについてお話いただきました。 医師側の立場から物事を判断してしまう我々にとっては、まさに目から鱗の連続でした。 患者主導主義のブームの中で、義務とサービスを混同している患者さんも多く、普通に診療していても知らない間に訴訟を受ける事があること、そしてそのためには普段から準備をしておくことの大切さを教えて頂きました。 具体的な同意書の書き方から訴訟に至った際の注意事項まで大変わかりやすく講演いただきました。 講演後の質問も途絶えず、時間の都合で割愛しなければならないほどの盛況でした。 関西出身の先生だけあって、時には厳しく、そしてユーモアもたっぷりのあっという間の3時間で、大変興味深い講演でした。 |
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会員発表 座長:阪本貴司先生 発表1:宇野一雄先生 演題:下顎両側遊離端欠損にインプラントも用いて機能回復を行った1症例 発表2:森川充康先生 演題:下顎右側臼歯部遊離端欠損部にインプラント治療を行った1例 |
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会員発表では当研究会入会1年目の宇野一雄先生と森川充康先生が発表されました。 入会1年目と言っても両先生とも臨床歴は長く、長い経験の中からインプラント治療の症例を発表されました。 当会の例会らしく、活発な議論の中、時には演者そっちのけで激しい議論が行われることもあり、臨床医にとって治療方法や考え方は多種あることがよくわかりました。 インプラントの埋入方法や材料の議論が多い中、残存天然歯をいかに残すことができるか、それらの議論が活発になされたことは大変有意義あったと思います。 |
第95回 | 日時:平成21年8月30日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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会員発表 座 長:阪本貴司 先生 発表1:英保 裕和 先生 演題:口腔外科の知識と技術を活用した MI インプラント 発表2:藤本 佳之 先生 演題:下顎遊離端欠損にインプラント治療を行った1症例 発表3:高田 光彦 先生 演題:Minimal Intervention 発表4:樋口 春彦 先生 演題:上顎埋伏犬歯を抜歯してインプラント補綴を行った1例 発表5:小室 暁 先生 演題:下顎遊離端欠損にショートインプラントを利用した1症例 |
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会員5名の先生に発表いただきました。 英保裕和先生には抜歯即時埋入やAll-on-4症例など難易度の高い症例を供覧していただき、それらの治療のリスクについて、多種の文献を提示し解説していただきました。 藤本佳之先生には、日本口腔インプラント学会でのケースプレゼンテーション試験に準じた発表を行っていただきました。 発表形式や用語、準備する資料などについての質問が多く、今後試験を受ける先生にとって大変有意義な発表でありました。 高田光彦先生には、難易度の高い根管治療について、CTでの3次元的診断の重要性からマイクロスコープでの治療の実際まで発表いただきました。 CTはインプラントの診断だけでなく日常の歯科治療でも用いられることが増えてきましたが、会員からも多くの質問がありました。特に被ばく線量や日常の歯科治療での活用方法について 活発な議論がなされました。 樋口春彦先生には、上顎の埋伏犬歯を抜歯した部位への自家骨移植を併用したインプラント症例を提示いただきました。 インプラント周囲の残存天然歯の咬合など術後の経過での注意点などについても議論が交わされました。 小室暁先生には、長さが7mm以下のいわゆるショートインプラントを使用した症例を発表いただきました。 ショートインプラントの利点や使用における意義などさまざまなディスカッションがなされました。 会員発表とそれに伴う意見交換は当研究例会の伝統であり、講演による一方通行の知識の伝達では得れないメリットがあります。 今回は5名の会員に発表いただきましたが、それぞれの先生方の臨床への取り組みの熱意が感じられました。 1つの症例についてその診断から治療、術後管理までを確実に行い、それらを発表することは簡単なことではありません。 口腔内写真やエックス線写真など資料の整理や各種検査などは日常的に行っていないとすぐにできるものではありません。 5名の先生の発表から改めて日常の診療の大切さを再認識させられました。 会場も満員となり大変有意義な議論ができた例会でありました。 |
第94回 | 日時:平成21年5月10日(日) 場所:大阪国際会議場2F会議室 |
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特別講演 座長:佐藤文夫先生 講師:菅井敏郎先生 東京医科歯科大学 臨床教授 銀座UCデンタルインプラントセンター所長 演題: 安全で確実なインプラント治療 -失敗しないインプラント治療のポイント- |
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第94回例会・特別講演会が開催された。 講師には海外でもご活躍されている菅井敏郎先生をお招きしました。 当会も若手の会員もたくさん入会し、インプラントをこれから初める先生も増えてきました。 そのような中、インプラント治療の診断からハイレベルな治療までをわかりやすく講演頂きました。 以下に事前抄録を記載します。 オッセオインテグレーションの概念に基づいたインプラントの臨床応用が開始されて40年以上が経過し、その臨床成績の高いことからインプラント治療は歯科治療の一分野として確立されてきた。 そのインプラント治療も、毎年のように発表される新たな製品や技術、さらには患者の要求の高まりから、時代とともに大きな変遷を遂げている。 インプラントの開発当初は、治療の目標として咀嚼機能を中心とした口腔機能回復に主眼がおかれていた。 しかしながら今日では、患者のニーズから、より審美性の回復に重点がおかれる傾向にある。 審美性と機能性の両面の回復には、トップダウントリートメントプラニングに基づき、補綴物の形態を予め設計したうえで理想的な位置へのインプラント埋入が求められる。 その理想的なインプラントポジショニングのためには既存の骨への埋入では限界があり、埋入部位確保のためにサイナスリフトやベニアグラフト等の様々な骨造成法が行われている。 近年では、このようなインプラント治療のための骨造成に、再生医療,ティッシュエンジニアリングという新たな医療技術の応用が試みられている。 また、インプラント治療期間の短縮化、即時荷重も、オッセオインテグレーションのために厳守されてきた原則を破る大きな変化である。さらには、最新のデジタル技術を利用したインプラント用シミュレーションソフトや手術支援ツール、コンピュータガイディングシステム等も続々と開発され、インプラント治療をより安全で確実なものへと導く一助となっている。 インプラント治療は、患者の要望の高まりと共に、現在最も発展し続けている歯科医療分野の一つといえるであろう。 今回の講演では、インプラント治療をより安全で確実に行うための診断と手法に関して、最新の知見を網羅しながら解説する。 |
第93回 | 日時:平成21年2月22日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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招待講演 座長:中島 康先生 講師:勝山英明先生 演題: Single tooth replacement in esthetic zone Sinus augmentation |
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ITIのコンセプトからインプラントの種類や各種術式の変遷について、過去から現在までの考え方を当時の背景を示しながら分かりやすく説明いただきました。 後半は審美領域へのインプラント埋入の注意点をDVDでの実際の手術風景を供覧しながら解説いただきました。審美領域へのインプラント治療を安易に行なう臨床医が少なからず居られるが、過去の臨床例や多くの研究からも審美領域へのインプラントは難症例であり、術前の十分な検査と慎重な治療計画の下に行なわれるべき治療であることを解説いただきました。 臨床現場の最前線で活躍されている先生らしく、常に”患者様”への配慮を重視し、具体的にまた科学的根拠をもとにお話いただきました。 現在”ITI Treatment Guide”の執筆に携わっておられ、そのガイド本の内容の紹介もしていただきました。 若手会員を中心に会場は満員となり有意義な例会でした。 ”他の臨床医の出来ないを高度な治療を目指すよりも、多くの若手歯科医が安全で確実なインプラント臨床を行なえるように尽力し、役立ちたい”との言葉が大変印象深く共感を覚えました。 |
第92回 | 日時:平成20年11月9日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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インプラントの広がりと共に、他の医院で行われたインプラント構造物を診る事も増えてきました。 今回は過去に行われたインプラント補綴への対処をテーマにディスカッションしました。 臨床歴20年を越えベテラン領域に入られた山野総一郎先生と若手中堅の長田卓央先生にシンポジストとして発表頂きました。 当会らしい白熱した議論が交わされ、診断および治療計画の難しさを再認識させられた検討会でした。 招待講演では耳鼻咽喉科学会専門医の深沢啓二郎先生に耳鼻科医から見たサイナスリフトについて講演頂きました。 上顎洞の基礎的な解剖や生理学的機能、そしてサイナスリフトの術式や使用する補填剤などについて隣接医学的な観点から意見を頂きました。 会員からは質問が途絶えず、サイナスリフトの手技や長期予後がまだまだ明らかにされていない事を認識させられました。 臨床でサイナスリフトを行っている先生にとっては、強い味方が出来たように思える講演会でした。 |
第91回 | 日時:平成20年9月7日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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招待講演 座長:山田屋孝太郎先生 “ビスフォスフォネートの顎骨壊死について” 米田俊之 大阪大学大学院歯学研究科長 生化学講座教授 招待講演 座長:木村 正先生 “ビスフォスフォネート関連顎骨壊死の臨床像と治療経験について” 田中徳昭先生 兵庫医科大学 歯科口腔外科 |
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日常的に顎骨の手術を行う我々臨床医にとって、BRONJ(bisphosphonate related osteonecrosis of the Jaw)は知っておかねばならない内容であります。 米田先生には臨床家にとっては苦手な基礎的な内容を大変わかりやすく講演頂きました。 まさに目から鱗でした。 また田中先生には実際の臨床におけるエックス線画像や治療方法などについて自身の臨床経験から講演頂きました。 理解して知っていれば、臨床現場でもある程度の対応が可能な事が分かり、大変有意義な講演会でした。 |
第90回 | 日時:平成20年5月25日(日) 13:00~15:00 場所:大阪国際会議場 グランキューブ大阪 特別講演 15:00~17:30 |
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座長:佐藤文夫先生 講師:小宮山彌太郎先生 内容:「インプラント療法を再考する」 特別講演には、オッセオインテグレーションの基本理念を日本に初めて導入された小宮山彌太郎先生をお招きし”インプラント治療を再考する”と題して講演いただきました。 講演の中で小宮山先生は、最近の業者主導のインプラントの広まりに対しての問題点を指摘されました。 また新しい術式として紹介されている、ショートインプラントや傾斜埋入などは、30年以上も前にブローネマルク教授らによって試みられている事なども当時の症例のレントゲン写真を供覧して話されました。 術者の自己満足を満たすような発表が最近多く見られるが、インプラント治療は患者主導で進められねばならず、過去においても、これからも基礎研究の基で行われなければならないと述べられました。 本研究会も、業者主導の講演や研修については22年前の発足当時から否定してきました。 インプラント治療は医療であり、医療従事者ではない業者の主導で行なわれるインプラントは、 医療現場ではあってはならないものです。 30年の臨床経験から話された小宮山先生の講演には会場も満席となり、会員にとっても有意義な講演会でありました。 |
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懇親会 場所: 大阪国際会議場12F レストラン“グラントック” 18:00~20:00 |
第89回 | 日時:平成20年1月27日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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招待講演 座長:佐藤文夫先生 講師:山内六男先生 “社団法人日本口腔インプラント学会専門医制度について 招待講演 座長:吉田春陽先生 講師:舘村 卓先生 “摂食燕下障害の実際” 会員発表 座長:阪本貴司先生 演者:寺本修久先生 “長期経過症例とそれに伴う問題” |
第88回 | 日時:平成19年11月11日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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教育講演 座長:山野総一郎先生 講師:高田勝彦先生 “インプラントを用いた全顎再構築” 会員発表 座長:阪本貴司先生 演者:佐藤琢也先生 “Staged Approachにて対応した前歯部一歯欠損症例” 演者:白井敏彦先生 “上顎中切歯部におけるインプラント治療について” 報告事項 解説者:阪本貴司先生 “社団法人日本口腔インプラント学会専門医制度の概略” |
第87回 | 日時:平成19年9月2日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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第86回 | 日時:平成19年5月27日(日) 場所:大阪国際会議場 |
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第85回 | 日時:平成19年2月18日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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第84回 | 日時:平成18年11月26日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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第83回 | 日時:平成18年9月3日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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第82回 | 日時:平成18年5月27~28日(日) 場所:ホテルアウィーナ大阪 |
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第81回 | 日時:平成18年2月5日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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第80回 | 日時:平成17年11月6日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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第79回 | 日時:平成17年9月11日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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第78回 | 日時:平成17年5月29日(日) 場所:大阪歯科大学 講義室 |
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第77回 | 日時:平成17年3月13日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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第76回 | 日時:平成16年11月26日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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第75回 | 日時:平成16年9月5日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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第74回 | 日時:平成16年5月23日(日) 場所:ホテルアウィーナ大阪 |
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第73回 | 日時:平成16年2月8日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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第72回 | 日時:平成15年11月16日(日) 場所:大阪厚生年金病院2F会議室 |
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大阪口腔インプラント研究会 記念公演・特別講演 |
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“インプラントの失敗例から考えられること” 大阪市開業 阪本義樹先生 第1回研究例会 設立記念講演 S61年5月18日 パーマリー・インホテル |
“各種インプラントに関する組織構造組織構造、特に形態材料方面からのアプローチ” 松本歯科大学口腔解剖学第2講座教授 鈴木和夫先生 特別講演 S61年8月30日 大阪厚生年金病院会議室 |
“国内外の学会を通じてみたインプラントの現状” 研究会会長 阪本義樹先生 特別講演 S62年5月9日 ホテルサンホワイト |
“ハイドロキシアパタイトの理工学的考察と今後の臨床応用” 朝日大学歯学部歯科理工学教室 教授 森脇 豊先生 特別講演 S62年5月9日 ホテルサンホワイト |
“歯科医療紛争の実態と予防 ―特にインプラントをめぐって-” 八尾歯科医師会顧問 岡本欣司先生 特別講演 S62年11月29日 大阪厚生年金病院会議室 |
“骨形成および骨粗鬆症” 大阪大学医学部整形外科講師 高岡邦夫先生 特別講演 S63年2月28日 大阪厚生年金病院会議室 |
“歯科医インプラントを成功に導くファクター” 岡山大学歯学部口腔病理学講座 教授 永井教之先生 特別講演 S63年5月28日 大阪第一ホテル |
“インプラント患者の心理” 立命館大学心理学講座 教授 斉藤稔正先生 特別講演 S63年9月24日 大阪厚生年金病院会議室 |
“全身状態を知る上での基礎的な臨床検査” 大阪大学歯学部口腔外科第1講座 井上一男先生 特別講演 . S64年3月5日 大阪厚生年金病院会議室 |
“医療用チタン材料の現状” 株式会社神戸製鋼所技術開発本部主任研究員・工学博士 伊藤喜昌先生 特別講演 平成元年5月28日 大阪梅田レストランパレス |
“歯根膜誘導の可能性を求めて” 東京歯科大学病理学第2講座 講師 井上 孝先生 特別講演 平成2年2月25日 大阪厚生年金病院会議室 |
“補綴から見たインプラントの流れ” 九州大学歯学部補綴学第2講座 教授 末次恒夫先生 特別講演 平成2年6月10日 大阪第一ホテル |
“骨膜下インプラントの実際” 大阪開業 阪本義樹先生 特別講演 平成2年9月2日 大阪厚生年金病院会議室 |
“スミシコン周囲組織の反応について” 松本歯科大学 口腔解剖学教室 教授 鈴木和夫先生 招待講演 平成2年11月25日 大阪厚生年金病院看護学校講義室 |
“バイオマテリアルとしてのコラーゲン” 株式会社高研・バイオサイエンス研究所所長・北里大学医学部講師 宮田暉夫先生 招待講演 平成3年2月17日 大阪厚生年金病院会議室 |
“咬合の生理” 大阪大学歯学部口腔生理学講座 森本俊文先生 特別講演 平成4年5月24日 大阪厚生年金病院会議室 |
“UCLAにおけるOsseointegrated Implant療法の概要” Advanced Surjical Techniques (Sinus Lift) 顎顔面領域へのインプラントの応用 UCLA歯学部口腔顎顔面インプラントセンター・外科フェロー 菅井敏郎先生 特別講演 平成5年3月14日 大阪厚生年金病院 看護学校講義室 |
“新しいサイエンスとしての硬組織再建の原理” 北海道大学歯学部生化学教室教授 久保木芳徳先生 特別講演 平成5年5月23日 大阪梅田新阪急ビル12階スカイルーム |
“広島大学におけるインプラントの研究と臨床の現状” 広島大学歯学部歯科補綴学第一講座教授 赤川安正先生 特別講演 平成6年5月29日 大阪厚生年金病院会議室 |
“サイナスリフトについて、種々の材料を用いての臨床成績” 京都大学医学部口腔外科学教室 別所和久先生 特別講演 平成6年12月4日 大阪厚生年金病院会議室 |
“インプラントにおけるデンタルCTの役割” (新開発CTスキャナ・ソフトによるインプラント・サイトの輪切り) 昭和大学歯学部歯科放射線学講座教授 岡野友宏先生 特別講演 平成7年2月26日 大阪厚生年金病院会議室 |
“骨形成、骨再成の制御” 大阪大学医学部整形外科助教授 高岡邦夫先生 特別講演 平成7年5月28日 大阪梅田新阪急ビル12階スカイルーム会議室 |
“研究会10年を振り返りみて” 大阪口腔インプラント研究会・会長 阪本義樹先生 10周年記念特別講演 平成8年5月18日 大阪国際交流センター |
“部分欠損症例におけるペリオ処置とインプラント” 千里ペリオ・インプラントセンター所長 小野善弘先生 10周年記念特別講演 平成8年5月18日 大阪国際交流センター |
“インプラントと天然歯との共存、インプラント周囲のミクロコスモス” 東京歯科大学病理学講座助教授 井上 孝先生 10周年記念特別講演 平成8年5月18日 大阪国際交流センター |
“部分欠損症例におけるインプラントの効果” 熊本県本渡市開業 中村社綱先生 10周年記念特別講演 平成8年5月18日 大阪国際交流センター |
”感染源としてのデンタルプラーク、意義あるデンタルプラークコントロールのために“ 大阪大学歯学部保存学教室教授 恵比寿繁之先生 特別講演 平成8年12月8日 大阪厚生年金病院会議室 |
“インプラントかトランスプラントかの選択基準” 愛知県海部群開業 月星光博先生 特別講演 平成9年5月11日 大阪梅田新阪急ビル |
“口腔インプラントの成功の鍵を握る骨の細胞生物学” 大阪大学歯学部生化学講座教授 米田俊之先生 特別講演 平成10年6月28日 大阪梅田新阪急ビル |
“インプラントの上部構造” 特にネジの締め付けと弛みについて 大阪大学歯学部付属病院口腔総合診療部 前田芳信先生 招待講演 平成11年2月21日 大阪厚生年金病院会議室 |
“顎骨をめぐる微小循環” 神奈川歯科大学口腔解剖学教室教授 高橋和人先生 特別講演 平成11年5月16日 大阪厚生年金病院 看護学校講義室 |
“インプラントにおけるティッシュエンジニアリング材料の応用” 名古屋大学大学院医学研究科 頭頚部・感覚器外科学、顎顔面外科・咀嚼障害制御学教授 上田 実先生 特別講演 平成12年5月14日 大阪梅田新阪急ビル |
“インプラント植立のために骨延長を利用したRidge Augmentation” 香川県立中央病院歯科口腔外科 主任部長 三次正春先生 特別講演 平成13年5月27日 大阪梅田新阪急ビル |
“塩素生繊維芽細胞増殖因子を用いた歯周組織再生療法について” 大阪大学大学院教授 口腔治療学 村上伸也先生 第2回日韓学術交流会 特別講演? 平成14年5月19日 ホテルアウィーナ大阪 葛城の間 |
“上下顎骨欠損症例治療及びインプラントの選択” 韓国国際口腔インプラント学士会会長 金 鴻基先生 第2回日韓学術交流会 特別講演? 平成14年5月19日 ホテルアウィーナ大阪 葛城の間 |
“インプラント治療、歯周再生療法と関連する臨床検査” 大阪大学歯学部付属病院口腔病理診断部 助教授 石田 武先生 招待講演 平成14年9月1日 大阪厚生年金病院会議室 |
“サイナスリフトの臨床“ 藤枝市立総合病院 歯科口腔外科科長 澤 裕一郎先生 招待講演 平成14年12月1日 大阪厚生年金病院会議室 “インプラント植立後の生着固定と上部構造の装着時期(骨と血液の新生からみたアーリーローディング)” 大阪歯科大学解剖学教授 諏訪文彦先生 特別講演 平成15年5月25日 大阪梅田新阪急ビル |
“最先端歯周組織再生医療(自己骨髄間葉系幹細胞移植による再生医療)” 広島大学大学院医歯薬学総合研究科 先進医療開発科学講座 歯周病態分野教授 栗原英見先生 招待講演 平成14年9月7日 大阪厚生年金病院会議室 |